「よしっ!」


気合いを入れて家を出る。


「いたっ!!!!」


家を出てすぐ人にぶつかってしまった…


今日はついてないなあ…


「ごめんなさい!」


「俺は平気。おまえは?」


おっおまえ!????


その人を見てみると


湘厘高校の制服を綺麗に着こなし


かなり身長が高く見上げてしまう。


顔はすごく整っている。


多分先輩だ。


「大丈夫です!すみませんでした。」


そう言ってすぐ立ち去ろうとした時


グイッ


「えっ!??」


「怪我してんじゃん、そこ。」


その人はそう言ってあたしの膝を指さした。



「このくらい大丈夫です。」


「これ持ってけ。」


その人はティッシュをくれた。