彼女が振り返る。 俺は、腕を掴んだまま、 言ったんだ。 「俺ね、 実は 春坂のこと… 好きでした」 「は??」 口を開け、 ポカンとした表情の彼女。 急に頬が 熱くなってきた。 「ねぇ、本気??」 …本気に決まってんだろ。 桜がヒラヒラと 俺の目の前に 舞い降りた。