仕方なく悠に言われた
通り先輩のクラスには
来た・・・。

でもこんなとこきてまで
なんだけど、先輩を
呼ぶ事なんてできる訳
ないでしょう!!

ほんと階段ひとつ登るたびに
心拍数がどんどん上がって
行くのがわかったよ。

・・・・・もういいや
ヤケクソだ

「御羽田先輩っていますか!!」

おっつ、自分が思ってたより
大きい声を出してしまった
おかげでクラスにいる人全員が
こちらを向いてしまったでは
ないか・・・。
あたしのあほォ

そんな中一人あたしに
近づいてきた
・・・なつかしの
哉錐先輩ではないですか。

「おぉ、とおるちゃんぢゃん☆
どしたの?もしかして
俺に会いに来てくれたのぉ??」

「ちがいます。」

あたしは即答する

「ひゅう、かっこいい♡」

・・・またちゃかしやがる。イラ
ほんとこの先輩は苦手だ
というかむしろ嫌い

「御羽田先輩を探しにきたんです。」

「副キャプ~??さぁどっかで
女の子とイチャついてるんでね??」

『あなたと同じにしないでください。怒』
といいたかったがさすがに
相手は先輩だ

「そうですか、では失礼します。」

あたしが頭を少し下げて
戻ろうとすると
哉錐先輩があたしの手を引っ張って

「そんなすぐ帰らないでよぉ、
悲しいぢゃーん、もうちょっと
あそぼー☆」

あたしはッパと手を払って
ニコっと嫌みな笑顔を作って

「これからは先輩と関わる気は
一切ないんで、先輩もあたしに
関わるのおやめになってください。
先輩にはもっと素晴らしい女性が
お似合いですよ♡」

といってスタスタと教室に
戻っていた。

あたしのこんな発言で
哉錐先輩の心に火を点けたとも
知らずに_____...


「面白ぇぢゃん、ほんとあいつに
よく似てるよ・・・。
絶対ぇ逃がさねぇよ、子猫ちゃん♪」

黒い笑みを残した先輩にも
気づかず・・・。