♘放課後の教室♞
…稜に振られちゃったなぁ。
しかも告白しようと思ってた日に。
しかも告白する前に。
最悪ジャン…。
もうだめだよ...
「「綾姫。」」
「あ。どしたの？」
「どうだった？」
「…告白する前に振られたよ。」
「え…？なにそれ。どうゆうこと？」
「だから、呼び出されたときに振られたの。」
「…なんて？」
「オレお前のこと嫌いだから!!って...」
「なんか、言われたときなにもわかんなくなっちゃって...」
「綾姫。泣いた？」
「うん。泣いた。」
「一人で？」
「ううん。貴琳がね、胸かしてくれた。」
「そっか。今はもう大丈夫？」
「そんなわけないじゃん。もう涙腺緩みっぱなしで。
今も泣きそうなの我慢してるんだよ。」
「…泣いていいよ。泣きなよ綾姫。」
「でも…。」
「泣いていいんだよ。うちらの前で我慢することなんかないんだよ。」
「…そんなこと言われたら、せっかく我慢してたのに。
また、こぼれて来ちゃったじゃん…。」
「いいんだよ。思いっきり泣いてスッキリしなよ。」
「…ううん。ダメ。今泣いたら、とまんなくなっちゃうから。」
「ありがとね。瑶亜。翠。」
「いいえ。なんの役にも立てなくてごめんね。」
「そんなことないよ。瑶亜と翠がいたから、あたし告白しようと思えたんだから。」
「じゃぁ。あたし帰るね！二人とも気をつけて!!」
「バイバイ!!」
