「俺は、あんさんに助けられたんで。」


急に進さんが言うから、びっくりしちゃった。


「助けられた??」


"あぁ"そう言って私の手をギュッって握った。


「俺、死のう思ってた。でも、あんさんに会えた。...これって運命だと思わない?」


柄にもなく進さんが"運命"って言うから、ドキッとする。


進さんは切なげな顔で、


「死なないで。.....俺のそばに居て。」


そうつぶやいた。