俺のこと興味があるのかと思えば、
突然俺の前から消える。
次見たときには別の男と肩を並べて歩いている。
かと思えば、突然俺の目の前に現れて“やっぱり好き”とか言ってくる。
ずっと見ていないと、
突然いなくなってしまいそうなんだ、
だから目が離せない……―――。
『はっ…はやさかさん…
わたし、勘違いしちゃいます……そんなこと言われたら…』
驚いた表情で隣にいる俺を見る。
薄暗くてもわかった。
あいつの顔がゆでタコみたいに真っ赤なこと。
斜め下から俺を見上げている目が潤んでいること。
「……すれば?俺も、同じ気持ちだから」
両手で口元を覆うあいつ。
涙があふれ出してきそうだ。
意味は理解できたよーだな。