「ここ、なんか見覚えあるなぁ」
『この公園……
早坂さんが優成とわたしを救ってくれた公園ですよ』
あぁ、俺がおせっかい焼いた公園か。
あんときはこいつ、お母さんとの関係で悩んでたっけ。
俺、もうあんな頃から行動おかしいじゃん。フッ…
『なに笑ってるんですか?』
「いや、なんでもね。なんで気づかなかったかなーって」
ブランコのガードに並んで腰かける。
緩んでしまった顔を空に向けると、
ぼんやりとうす暗い空。
今にも消えそうな、
よわよわしい光を放っている無数の星。
『優成ね、あれから変わったんですよ。
水泳のことはお母さんにちゃんと謝ったし。
サッカー部の監督に頭下げて、もう一度サッカー部に入れてもらったんですよ』
「そっか、やるな弟。
それでおまえは?なんか変わったの?
お母さんと…」
恥ずかしそうに俯くあいつ。