『でも…“いっつも一緒に帰ってた”って言ったじゃないですかぁ……“いっつも”って…』
ブブッ//
「ば、ばっか!!人のあげ足とるんじゃねーよ!!!」
こいつ…こんなに鋭かったっけ?
『吉井君は、彼氏じゃないですよ。
一緒に大学行って、この社会の一員から逃亡しちゃおうかな。って思ったのは事実ですけど』
「“友だち、恋人、家族、全部になる”ってやつ?」
『はい、そうしたら…早坂さんの言ったとおり、もう人間関係で悩むことないなぁって。』
―イライライラ―プチッ・
俺の中で、何かの糸が切れた音がした。