―――――― ―――――――――― 「………莉、……琉莉……」 「…ん……」 「起きたか?」 「あ…奏太……」 そっか…。 あたし寝ちゃったんだ。 「喉大丈夫か? 声出し過ぎたろ?」 「大丈夫だよ。 一応のど飴は食べたし」 何時間も歌い続けて、疲れたんだ。 でもおかげでだいぶ上達したし。 「もう帰るか?」 「そうだね~。 涼平達は今日来ないし。 あ、ちょっと付き合ってくれない?」 「いーけど」 スケジュールが詰まってて、恭介のプレゼント買えてなかったんだよね。