保健室のベッドの中でずっと考えた。 恭介の隣りにあたしが立って釣り合うのか。 あたしは歌う事しか取り柄のない、ダメダメな女の子。 でも恭介の周りに集まる人達は、みんな大人っぽくて美人で、 あたしなんかより頭もよくて……。 敵いっこないよっ…。 恭介といた時間はあたしが長い。 でも、時間の問題じゃない…。 恭介の隣りに立つには自信がいるんだ。 何を言われても揺るがなくて、恭介に似合う。 そんな女の子がいいんだ…。 じゃあ……あたしは? あたしは何のために今まで頑張ったの?