「俺には死ぬ覚悟がとっくに出来てる。簡単に言えば、俺が死んだ時は愛純を頼む。」






連が.................死んだ時?





「何、言ってんだ。」

目を逸らす。

「連…それ本気で言ってんのかよ?」



「おい、連、答えろよ!」



連は憎たらしい。
うざい奴。
邪魔だし、
ライバルだと言っていい。


けど、俺はそんな連をいつの間にか大切だと、思えてきたんだ。


友達でいたいと。



いくら冗談でも、連が死んだ、とは考えたくない。


まだ出合って少ししか経たないけど。
いつも、悪口ばっか言い合って、睨みあってばっかりだけど。

照れくさくて言えないだけなんだよっ…。



俺にとってお前は大切な友達だと............。




「愛純を渡したくなんかできない。けど、俺が居なくなったとき、愛純はまた孤独に戻るんだ。確かに愛純にはまた新しい護衛を付けるだろうけど、それは愛純を孤独にするだけなんだよ。俺だけしかだめなんだよ。」