「わざわざ梨乃様を連れ出すというのも不自然な行動であって...............。
和也様の考えていることはよくわからないのです、内部だけの、それも限られた人へしか報告をしていない...............。
これまでにかなり不自然な動きをしていたので、久司様も疑問に思えてきてしまったこともあり...............。
今回ばかりは小さな行動でも、久司様に気付かれないように、ということですよね.............。」




そっか、
たしかにそうだよね
不自然な行動ばかりしていると梨乃が自由でないことがばれてしまう。

やっぱり、何かある。



そうこうしているうちに、
梨乃のいる、というマンションに着いた。


「ここです、私はここで見張っております。何かあれば連絡いたしますので。」


「花井さん、ありがとうございます。」


私達3人は車から降りた
車を降りたときに、手渡された紙を広げた。

そこにまマンションの部屋番号が書かれていた。


インターホンになっているけど、
梨乃は................開けてくれるのかなあ................。