前は、蒼と伊豆に行った時も、こんなシチュエーションで話てたっけな。

「連・・・どうしたの?」

「愛純、ごめん。」

いきなりの謝罪にビックリした。

「え、何が?」

「黙って・・・、昔、愛純を置いていって・・・。」

あぁ、あのことか。

「本当だよね。
私、直前まで知らされてなかったんだから。
連がどこに行っちゃうのかもわからないし
勝手すぎるし。
そしたらまた、突然戻ってきた。

連はずっと一緒に居てくれると思ったのに。」

ちょっと責め気味に言ったら連はしゅんとした。
でも、本当のことなんだからね?


「すっごく最初はむかついた・・・というか
何かね、心がすかすかしたみたいになったの。
一緒に居たのに急に居なくなっちゃうから。

でも・・・やっぱり違うね。

勝手に怒ったりして・・・ごめんね。」


「ううん、いいんだ。」