試験に合格しなければ処分されるという事か。
馬鹿らしい。
俺はベッドに顔を埋め眠ろうとした。
10分程経った、しかし眠りにつく気配が全くない。
脳裏にあの声が響く。
もし本当に試験が実施されたら、俺はろくな点を採れないだろう。
そうしたら殺されるのか。
「殺される。」
実感のない言葉だ。
だが考えているうちに、恐怖が少しずつ押し寄せてきた。
「死にたくない。」
俺は飛び乗るように机に座った。
試験に合格するしかない。
あと一週間、勉強しまくって合格するんだ。
俺は一心不乱になって勉強をした。
しかし
頭に入って来ない。