場は騒然としていた。
『一週間後、試験を行います。
知能、身体能力等を調べ、淘汰対象になるかどうかの審査をします。
但し、九歳未満の者、専門分野において既に功績のある者等は免除と致します。尚、この政策により、人口の4分の1を減らす事となります』
淘汰の対象とはつまり、殺されるという事?
そんな事許される訳がない。
すぐに反発を受けて中止になるさ。
そもそもこれは本当の事か?
やらせか何かじゃないのか。
おかしい、絶対に。信じるものか。


それから先の事は良く覚えていない。
気が付くと家にいた。
さっきのが夢だったと思いたいが、思い出す程に鮮明だ。
吐き気が襲ってきた。
俺はベッドに横たわり、これからどうすべきか考えた。
確かあいつは試験をすると言っていた。