学校に着き、教室へ入ると、友人が近づいて来てどうでも良い話をしてくる。

授業が終わると、ゲーセンへ行き、良い時間になると家へ帰る。

家ではマンガを読むかテレビを見るかして時間を潰し、そのままベッドへ入る。
といった感じである。

そんな毎日が永遠に続くのではないかと、今の俺には思えた。

高校生になってまだ少ししか経ってないが、俺は無気力だった。


高校生活は、中学の時と比べても大して変わらない。
家から遠くなったという印象位しかない。

そんな事を考えているうちに、いつしか無気力な日々を送るようになっていた。
今では親からの冷たい視線に晒される毎日だ。



朝、俺はいつも通りに学校へ向かっていた。

そしていつも通りに教室へ入った。

そこにはいつもの風景が…。

いや、ちょっと違った。

クラスがざわついている。

いつもざわついてはいるのだが、今日は何か感じが違う。