どうする?

このままじゃ捕まる。
『ミシ』

硬直したまま動けないでいると、階段を上る音が聞こえた。
俺は即座にベッドから降り、そっと窓を開けた。

そしてまたいで瓦へ足を乗せた。

そろそろと淵まで歩き一呼吸置くと、俺は飛び降りた。

庭の茂みに落ち、枝が体のあちこちに刺さった。

痛みをこらえ、今度は塀によじ登り、何とか外へ出た。

見つかっていないはずだ。