照城は水を買い、ミウの所に戻った。


ミウ「…どうしたの?…さっきテル…大きい声出さなかった?…。」


照城「いや、なんでもない…。…水買ってきたよ。」


ミウ「…ありがとう…。」


照城「…」


今午前の2時…完全に2人だけだと思っていたが、この町はとにかく狭い。誰かが近くにいる事もあるのだ。


まだ学が居るような気がしてならない雰囲気の中ミウはペットボトルの水を飲み始める。


ゴクゴクゴク…。


照城「大丈夫?」


ミウ「うん…大丈夫…。…なんだろ…なんでこんなに一杯飲んだんだろ?…私…。」


普段はそんなに沢山飲まないミウだから照城も不思議でならなかった…。


照城「…いや…なんでだろうな…。たまたまじゃないのか?…あっ、ほら…久々に会ったからってカツも言ってたし…。」


ミウ「そうかな…。テル…今何月の何日?…」


照城「…え?」


照城はポケットから携帯電話を取り出して開く…。


照城「12月の…8日になったところだよ…。」


ミウ「あー…やっぱりそうだ…。」


ゴクゴク…。


ミウ「もう数回しか会う機会が限られているっていう…暗示なのかも…しれないよ…。」