照城「確かミウ…軟水が美容に良いとかなんとか…言ってた気がする…。」


こんな時でも好みを考えてしまう照城…。


しかも焦って小銭が出てこないようだ…。


すると…。



?「おう」


照城「うわぁ!」


暗闇からひょこりと現れる影に驚く照城。


尻もちをつく。


照城「だっ誰だよ!」


?「俺だよ、柳原。」


自動販売機の明かりでほんのりと姿が見える。


なんとこんな場所で同じアパートに住む学と出会う。


照城(なんで学がここに…。こんな時間に…。)


学「何してるんだよ。」


照城「…ビックリさせないでくれよ。学こそ何してんだ。」


学「あの段に座ってるのって社会福祉学部の青木美羽だろ?」


照城「な…なんで知ってんだよ…。俺の友達の事…。」


学「俺のサークルに青木さんの友達が入ってて、一応顔見知りなんだよなぁ…。」


照城「…」


照城はこの時何故かこの男に不安を感じた。


学「お前酒臭いからもしかして飲んでた?…ほら。」


学は吐き気に効くドリンクをくれた。


照城「え?…これ…。」


学「青木さんにあげなよ。」


学はさっさとアパートの方向に歩いていった。


照城「…」