長い沈黙が続いた。




その沈黙を打ち破ったのは気まずい顔をした菊池君だった。


「嫌いになったでしょ。


僕のこと。




最初から全部決まってました~とか普通引くよな」



つらそうな顔をする菊池君。



そんな顔をさせたいわけじゃないんだ。



「うれしいよ。


だって菊池君が一番好きだから!」



これはホントのこと。




ちょっとびっくりしたけど平気。




それよりうれしいのほうが大きい。