「まあ、ようは見合いの話だ」


「み・・、見合い!?」


あたしが!?


どうして!?



「前向きに検討してほしい」


けんとーですか・・・。



「桜が・・・。

この家をついでくれれば一番良いのは分かっているんだが・・・。
それは無理なんだ」


「桜さん?」


「この家の長女で私の息子の前妻の子だ」




・・・・・
・・・・
・・・


この家の闇はなんなの?


屋敷を出た際に思う。



深すぎて・・・。
分からない。



そう思ったとき、


女の人が見えた。



今にも死んでしまいそうな・・・。

儚げな人。