用件だけ伝えられればよかったのでもう今日は帰ろうとした。



そのとき、


一人の従業員が声をかけた。


「木蓮の作家さん。

大奥様がお呼びです」



大奥様・・・!



この雛菊屋の5代目にして、


着物業界を取り仕切る大奥様・・・。




そんな方があたしに何のようかな・・・。



怖いけどそれ以上に・・・・。



一気に緊張したよ!!!