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あの後、茄亜子ちゃんと別れて家に帰る前に雛菊屋の本店に寄った。



「御免ください」


緊張しすぎて入るのに三十分もかかっちゃった・・・。


「は~い。
あら!! きさらちゃん!!

よう来て下さった。

今日はどうしたん?」


出てきたのは若奥様だった。



なんて言おう・・・。



「もしかしたらうちに着物を卸していただけるん?」


そっ・・・!

その通りです!!


うなずくと、若奥様は顔を輝かせた。




「待ってました~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」