この事件で少しだけ変わったことがある。



それはあたしが菊池君のことが好きになり始めていたこと。


仮彼カノはいつまで『仮』なのかな?


思い切って



「菊池君・・・。

あたし、いつまで仮の存在なのかな?



あたし・・・。
菊池君の本当の彼女になりたい・・・・」



と、勇気を振り絞っていってみた。


菊池君の反応は?


そう思って菊池君の顔を覗くと・・・。


「あれ?

顔真っ赤だよ?

平気?」


菊池君の顔は真っ赤だった。


「ねえ、きさらちゃん・・・。


きさらちゃんが男子の間で『男を転がす悪女』って言われてるの知ってる?」


ええ!!

あたしが悪女!?


「あたしのどこが悪女なの!?」


ハア・・・。


えっ!!
ため息!?


「そういうところが悪女なの!!

他の男にそういうことしないでね!!」