「俺、こんなに愛弥のことスキやのに…なんでっ?なんでっ!?」


そのねちねちした女々しい態度が嫌なんだって。


思わず本音を漏らしかけたが、そこはこらえた。


こんなこと言ってしまったら何されるかわかんない。



「ゴメン…」


そう言ってあたしは思わずダッシュした。



「愛弥!!」


遠くで声が聞こえたけど、無視してひたすらに走った。



1年も付き合っていれば、いいところも沢山見つけるし
…逆に悪いところなんていいところよりも見つけてしまう。



悪いところを見つけすぎてしまったあたしは、
もう昔のようにトウヤを純粋に愛せない。



ばいばい、トウヤ。