「愛弥?」


不意に名前を呼ばれて、あたしは思いっきり振り向いた。
…だから、首が痛い。



「そんな勢いつけんでも…」



ちょっと引き気味の背の高いあたしの彼氏が、そこにいた。



「今日、授業中ずっと寝とったやん。どうしたん?」



「…別にぃ?」



こうやってあたしは今日もぶりっ子している。