私は彼から渡された
ルーズリーフに書かれた文字を見つめ
完全に固まっていた…
だって…
全文…英語…
まったく読めない…
知ってる単語は少しはあるけど
繋ぎ合わせて文章にするには
困難な状態。
上杉君は真剣な顔して
私を見てる。
『なんて書いてあるの?』なんて
聞ける雰囲気じゃない…
内心は焦りまくり。
でも、平静を装い
読んでるフリをする。
一番最後に『?』の記号…
多分、私に何かを聞いてるんだ…
『はい』か『いいえ』で答えればいいのかな…
「美羅…返事は?」
やっぱり、そうだ。
私は何を聞かれてるか分からないまま
「…うん」と、答えた。
すると…
「うわぁーーっ!!」
突然、何が起こったか分からなかった…
気が付くと
私の体は、ソファーに押し倒されていた。
「な、何?」
「いいんだろ?」
「いいって、何が?」
「…俺だけの美羅になってくれるんだろ?
今、"うん"って言ったよな?」
あぁぁぁ…
そうゆー意味だったのか…
でも、そのつもりで来たのは間違いない。
私は上杉君のモノになりに来たんだ…
「そうだね…いいよ…」
閉じた瞼に
彼の唇が、そっと触れる…
「初めてだろ?」
「う…ん」
「怖いか?」
「…平気だよ」
「辛くなったら言えよ。
無理しなくていいから…」
「うん」
優しく、ゆっくり
私の肌に落とされる口づけ
時間をかけ
少しずつ脱がされていく…
男の人に
こんな姿を見られるのも
こんなに触られるのも
初めて…
恥ずかしい…