なんで?翔くんが?

「どうしたの?翔くんがカフェテラスに来るなんて、いつも教室で食べるのに…」
「何?俺がここに来ちゃいけないのか?」

そういってにこやかに笑った。
この笑顔で何人の女の子が恋に落ちたんだろう…?

「別にそういうわけじゃないんだけど、ただ珍しいなぁ―って思って、」

私と翔くんが話していると回りに座っていた女の子達が騒ぎ始めた

「ねぇ、あそこに座っているのって翔太様とあおい様じゃない?」
「え―!嘘!
お二人は仲が良くいいわね~」
「私もあのお二人みたいなカップルになりたいわ~」

また言ってる、まぁ付き合ってるって言うのは
本当って言ったら本当だし
嘘って言ったら嘘だし
まぁ表だけ?みたいな、
付き合ってるけど付き合ってない、
私と翔くんは、この桃園学園では、けっこう有名。翔くんは運動神経抜群で、誰にでも優しくてそれで有名人並にかっこいい
私は…何故だか人気があった。良く分からんけど…
それでモテて大変だったから二人で相談して
付き合っているふりをしようってことになって
今にいたると、こうゆうわけ、

「何か騒がしくなってきちゃったな、よし!場所買えよう」

翔くんはそういって立ち上がった。
私もその後を着いて行く。
あー今お弁当食べてたのに…