♦あおいside

ちょっと脅かそうかな?

そう思って、後ろからそーと近づく。
よし、

「わぁ!!」

翔君はちょっとビクっとすると後ろにくるっと向いて、


「なんだよ、あおい」

ちょっと不機嫌そうな顔をしながら言った。

あり?ちょっと怒らしちゃったかな?
そう思って翔君の顔を覗き込むと、


プ二。

「はへ!」


急に私のほっぺをつねってきた。


「はひ、ふふほほ」
(なに、するのよ)

「なんつったかわかりませーん。」


意地悪そうな顔をしながら言ってきた。

もう!なんなのよ!

そう思って翔君をじっと睨む。

「なに?お前それで睨んでいるつもり?」

「へふひ、ひはんへはへん!」
(別に、睨んでません)

「あ、そう。」

そう言ってパッとてを放した。

まったく、痛いんだからー。

そう思いながら、右の頬をさする。
いたい・・・

「そんな、痛かった?」

「んー。それなりに。」

「あー・・・まぁ、悪かった・・よ。」

「へ?」

「悪かったって、言ってんの、まぁ、力れすぎたのは認める。」

横を向きながら言う翔君をちょっとかわいいかもとか、思ってしまう私は変でしょうか?

でも、こんなこと本人には言えないけどね?


「ふふふ、」

「なに、笑ってんだよ」

「別に?」

イタズラな笑みをこぼす私。

「たく、」

私の笑みを見ると、翔君は水槽に顔を向けた。