「どうだった?」

「それが、そういう落とし物はないっていうの」

「そっか…」

翔くんは少し考えると、

「もう一度探して見よう。もしかしたら誰か拾ってくれてるかもしれないし、」

そういって歩きだす私達

携帯…

無事かな?だったらいいな…
私達が探していると

「あの~」

と言う声が聞こえてきた
顔をあげると
一人の女の子が立っていた。

「何か?」

「あの~これ…」

そういって差し出されたピンクの携帯。

「あー!!ありがとう!うれしい!拾ってくれてたんだ!」

そういって
喜んだ私を見るとその女の子は足早にかけて行ってしまった。
どうしたんだろう?
お礼まだしてないのに…

「どうかしたの?」

そういって翔くんが近づいてきた。

「何か携帯拾ってくれた女の子がいたんだけど…」