「ねっ、葉月もそう思うでしょ?」


真由子がいきなり顔を近付けてきた。




「はっ?」


てっ……ち、近いし。




「はっ?じゃなくて、伊吹先生だよ。彼女居るのかなあ?」


はあ?そんなこと聞かれたってわかるわけないでしょうが。




「……さあね」


って言いたかったけど、そんなこと言ったら怒られるからやめとこう。




「ねー葉月、お願い。先生に彼女居るかどうか聞いてくれない?」


「はあ?なんで私が。イヤだよ」




なんで私があんな俺様数学教師にそんなこと聞かなきゃイケないわけ?


自分で聞いてよ。