小さく呟いてみた。




「ええっ?!」


私がそう呟いた瞬間、真由子が思いっきり目を見開いた。




「……なによ」


「えっ、だっ、だって」


「……だって、なによ」

「いや、葉月がそんなこと言うなんて珍しいなあって思ってさ」




真由子はそう言うと、またグラウンドに視線を戻した。




「……そろそろ彼氏作ってもいいかなあって思ったの。私ももう高2だし。彼氏の一人や二人、居てもいいかなって思っただけ」


彼氏作ればアイツにしつこく付きまとわれることもなくなると思うし。




「いいじゃん。葉月はモテるから彼氏なんかすぐに出来るよ」