「す、すいません。……大丈夫ですか?」


私は周りに散らばったプリントを広い集めながら、そう問い掛けた。




「あ、ああ。先生こそ悪かったな」


「いえ。私がよそ見してたので……本当にごめんなさい。はいどうぞ」




私はそう言ってプリントを先生に手渡した。




「気にすんな。おっ、ありがとな」


先生はそう言うと、爽やかな笑顔を浮かべた。




「はい。本当にすいませんでした」


私はそう言うと、そのままその場から立ち去った。




―――――…


これが私たちの1番最初の出会いだった。




だけどそこから伊吹は、私にしつこく付きまとってくるようになった。