「……真由子、もっと上品に食べなよ。アンタは女なんだから」


私はお弁当のハンバーグを食べながら言った。




「うん。わかった♪」


満面の笑みで頷く真由子。




「さっ、早く食べないとお昼休み終わっちゃうよ」


「うん♪」




―――――…




キーンコーンカーンコーン。


授業が終わり、チャイムが鳴った。




「おっ、終わった」


日直の人が挨拶をしたあと、みんな帰る準備をした。




「葉月ーっ、帰ろっ!!」


真由子がカバンを持って駆け寄ってきた。




「うん」


私たちは教室を一緒に出た。