「おっ、ちょうど終わったな。今日やった所までがテスト範囲だから、みんなよく勉強しとけよ。あっ、新山はちょっと先生の手伝いしろー」


はっ?!




いやいや、ちょっと待てーっ!!


なんでまた私なのよーっ!!




「葉月ーっ、先生がちょっとこいだって」


真由子が私が呼ぶ。




「……はいはい」


行けばいいんでしょ、行けば。




「いいなあ葉月はーっ」


真由子が私の隣りを歩きながら言った。




「はっ?」


なにがいいなあなのよ。




「だって葉月は先生のお気に入りなんだもん」


だーかーら、お気に入りって言うなあ!!