「せんせーっ、なんでそうなるの?」


一人の女の子が首を傾げる。




「だーからあ、さっきも説明したろ。よーく聞いとけよ。ここテストに出すからな」


……ムカつく。




ムカつくムカつく。


なによ。爽やかな笑顔向けちゃってさ。




ほんとムカつく。


そんなに自信満々な顔しなくてもいいから。




「いいかあ、よく聞けよ。ここ大事な所だから」


伊吹が今の問題についてなにやら説明している。



「いいかあ、もう一回言うぞ。ここは大事な所だから、よーく覚えとけよ」


伊吹が黒板に公式を書いている。




キーンコーンカーンコーン。


ちょうどその時、タイミングよくチャイムが鳴った。