「……重っ」


ていうか、なんなのよこのプリントの山は。




一体なにに使うわけ?


こんなにたくさん。




頑張ってプリントを準備室まで運ぶ。


ていうかこれ、ほんとに重い!!




「はあ……重かったあ」


準備室の扉を開けて、プリントを机に置いた。




「おっ、ご苦労さん」


伊吹がニカッと爽やかな笑顔を向けた。




「……まだありますよ」


「わかった。あとは俺がやるから、お前はもう帰っていいぞ」


「当たり前ですよ。しょうがなくやってあげたんですから」


「ずいぶん上から目線だなあ」




伊吹がそう言ってフッと笑った。