「……ごめん、松尾君」


私はそれだけ呟いて、図書室を出た。




……だけどまさかアイツにあんなことされるなんて、今の私にはわかるハズもなかった。


あの俺様数学教師、マジで許さない。




―――――…


時は流れて放課後になった。




「じゃあねー葉月」


真由子は私に手を振ると、そのまま帰って行った。




「……はあ」


よし、私も帰ろっと。




そう思って教室を出た時……。


?!?!




「おっ、いい所に葉月発見」


アイツにバッタリ逢ってしまった。




……うわっ、マジサイアクだし。