「松尾君!!」


廊下を歩いていると、松尾君を見つけた。




「ん?あっ……新山」


松尾君は少し顔を俯かせた。




「ちょ、ちょっといいかな?」


あれから数日。告白の返事を考えたけど、私はやっぱり松尾君とは付き合えないと思った。




「ああ……うん」


人目を避けて、図書室に向かった。




「あの……私やっぱり、松尾君とは付き合えない」


「……そっか」


「ごめんね。松尾君のことはすごく好きなんだ。でもそれは友達としてだから……やっぱり松尾君とは、付き合えない」




私はそう言うと、頭を下げた。