「はあ……」


そして図書室を出て行こうとした時……。




「……また告白か」


?!?!




聞き覚えのある声に、思わず足が止まった。


私は恐る恐る後ろに振り返った。




「…………」


……やっぱり。




「……立ち聞きなんてずいぶん悪趣味なんですね。"伊吹先生"」


私はそう言うと、伊吹をジィーッと見つめた。




「立ち聞きしたくてしたわけじゃない。調べものしてたら、お前らがここにきたんだ」


伊吹は余裕たっぷりの表情でそう言った。




「……そうですか。別に言い訳なんていらないですから」