「だからってサボっちゃダメだよ」


私は真由子の顔を覗き込んでそう言った。




「……わかってるよぉ」


真由子はジュースの缶をゴミ箱に投げ入れた。




缶は見事にゴミ箱の外へ。


真由子がため息を付く。




「はい。ざんねーん」


真由子は缶をゴミ箱に入れて私の所にきた。




「行こう。早く行かないと中沢ウザいから」


真由子はそう言って歩き出した。




「まあ確かにね」


ウザい所あるね。特に、科学の授業の時は。




「科学って授業の中で一番嫌いだ。出来ないし、意味わかんないし。てか理解できないよ」


真由子が愚痴をこぼす。