「えーっ」


唇を尖らせる真由子。




「"えーっ"じゃなくて。一応女なんだから、もっと丁寧な言葉を使わなきゃダメでしょ」


私はそう言うと、真由子の顔を覗き込んで"わかった?"と言った。




「……はーい」


真由子はジュースの飲み出した。




「……はあ」


真由子はいつもそうなんだから。




「次の授業なんだっけ」


真由子はジュースを飲みながらそう呟いた。




「たぶん科学」


「えっ!科学とかマジでムリ。出来ないしわかんないよ」




真由子は目を見開いてそう言った。