キーンコーンカーンコーン……。


チャイムが鳴り、あっという間に授業が終わった。




「ふう……終わった」


数学とかマジめんどくさいなあ。




「葉月、のど渇いたからジュース買いに行こーっ」


真由子が財布を持って私の所に駆け寄ってきた。




「うん。いいよ」


私たちは自販機でジュースを買って、教室へと戻った。




「うん。これうまいっ」


真由子はジュースを飲みながらそう言った。




「……真由子、アンタ女の子なんだから"うまい"じゃなくて"おいしい"って言いなさいよ」


私はそう言ってため息を零した。