ほんとにそれだけが不思議で仕方ないよ。


私なんて別に可愛くもなんともないのに。




「伊吹先生、今日もカッコいいよねーっ」


真由子なんか目をハートにしてるし。




「……アハハッ」


真由子、アンタってほんとに伊吹が好きなんだね。




「あーあ。でもあんなに女の子集まってるから伊吹先生の顔がまともに見れないやーっ」


真由子は少し残念そうな顔をしながらそう言った。




「……残念だね、真由子」


私は真由子の肩を叩いた。




「でもさっき顔見れたからいいや。それだけで満足だよーっ」


真由子は嬉しそうにそう言った。