陸のお母さんはそう言うと、力なく笑った。




「……とりあえずここじゃあれなんで、中にどうぞ」


私は陸のお母さんを家の中に入れた。




「……ありがとう。お邪魔します」


私は陸のお母さんをリビングへと案内した。




「……どうぞ」


私は陸のお母さんにお茶を差し出した。




「ありがとう」


陸のお母さんはニコッと微笑んだ。




「それで……私に逢いにきた本当の理由は、なんですか?」


私はそう言うと、陸のお母さんをまっすぐに見つめた。




「え?」


私を見ながら不思議そうに首を傾げる陸のお母さん。