「今日はここまでだ。テストに出るからちゃんと勉強しとけよー」


アイツはそう言うと、そのまま教室を出て行った。




「ちょっと葉月ーっ!!なにやってんのよーっ!!早く聞いて来てーっ」


ため息を漏らした私に、真由子がそう言って私の腕を引っ張った。




「あっ、ちょ、ちょっと!!」


結局、私はアイツの目の前まで連れて行かれた。




「よろしくねーっ♪」


真由子は満面の笑みでそう言うと、教室に戻って行った。




「…………」


なによ!!みんな私に押し付けてーっ!!




「……伊吹先生」


とりあえず、たくさんの女の子たちに囲まれている中仕方なく先生を呼ぶ。