「はあ……」


ため息を付いて図書館を出ようとした時……。




「……ん?」


なんだ?これ。




「……手紙?」


でもそれをよく見てみると……。




「……っ?!」


俺はその手紙を見て、言葉を失った。




「……陸?」


だってそこには……。




「なんで葉月が、陸のことを……知ってるんだ?」


俺は当時、塾の講師をしていた。




そこで受け持っていたクラスの中に、陸が居た。


陸は頭がよくて、常に成績も上位をキープしていた。




誰から見てもマジメで、誰にだって優しい子だった。