そんなこんなで迎えた昼休み。


私は一人図書館に居た。




いつもは真由子とお弁当を食べるんだけど、今日はお弁当を食べる気にもなれず、図書館で一人本を読んでいた。


だけど本の内容なんて頭には入らず、頭の片隅にはずっとあの手紙のことがあった。




「……はあ」


ため息を一つ付き、本を元の場所に戻した。




すると……。


"葉月っ!"と聞き覚えのある声が聞こえてきた。




「……っ?!」


こ、この声は……。




私は恐る恐る振り返った。


……やっ、やっぱり。




目の前には、"よっ!"と爽やかな笑顔を浮かべている伊吹が立っていた。