……それ以上でもそれ以下でもない。




「……そっか。葉月が決めたことなら、私はもうなにも言わない」


真由子はグラウンドの方に振り返ってそう言った。




「……真由子」


まさか真由子がそんなこと言うなんて……。




「葉月が決めたことなんだもん。……私にはなにも言う権利なんてないよ。葉月が決めたことなら、私はそれに頷くだけ」


真由子はそう言うと、ニコッと笑った。




「……ありがとう、真由子」


真由子がそう言ってくれたおかげで、私ちょっとだけ元気が出たよ。




「うん。でもあんまり気にしないでね」


真由子はそう言うと、照れくさそうに笑った。