「……あっ、ありがとう」


思わず苦笑い。




……なんで私がこんな目に遭わなきゃイケないのよーっ。


サイアクーっ。




「じゃあ、ちゃんと聞いてねーっ」


真由子はそう言うと、満面の笑みで自分の席に戻って行った。




「……はあ」


アイツの近くに居ると、吐き気するんだよね。




キーンコーンカーンコーンッ。


そんなことを考えているうちに、チャイムが鳴った。




……うわあ、サイアク。


よりにもよって1限目から数学?




……有り得なーい。


絶対目、合わせないようにしなくちゃ。